次期県議会議員選挙に向けた議員定数と選挙区割りについて、県議会に設置された「議員定数・選挙区等検討協議会」で、各会派の代表者による検討が始まっている。
現在、埼玉県議会の議員定数は93人、選挙区は51選挙区となっている。
今回の見直しは、2025年国勢調査の速報値を基に行われているが、現在の選挙区と定数に人口を当てはめた場合、議員1人当たり人口が最も多い選挙区と最も少ない選挙区との「一票の格差」は最大3.003倍となっている。
また、人口が多い選挙区よりも、人口が少ない選挙区の方が定数が多くなる「逆転現象」も現在22通り発生している。
私が所属する「無所属県民会議」では、井上航代表を中心に、下の1から3を主眼に検討を行い、協議会に案を提示している。
1.一票の格差の縮小
2.議員定数の削減
3.逆転現象の削減
私たちの案では、現在の51選挙区を45選挙区に再編し、議員定数を現在の93人から3人削減して90人とする。
これにより、一票の格差を現在の3.003倍から2.620倍まで縮小し、逆転現象についても現在の22通りから7通りまで減らすことができる。
また、選挙区についても人口だけで機械的に線を引くのではなく、地域のつながりやこれまでの経緯、地元の意向などを考慮して、北3区(深谷市・美里町・寄居町)を再編し北2区(本庄市・神川町・上里町)に編入する案とした。
一方、自由民主党と公明党が今回示した案は同じ内容となっている。
両会派の案では、現在の51選挙区はそのまま維持し、さいたま市緑区の定数を現在の1人から2人に増やし、一票の格差を2.843倍とし、逆転現象も17通りに減少する一方、県議会全体の定数は現在の93人から1人増えて94人となっている。
一方、公職選挙法では、各選挙区の議員数について「人口に比例して」定めることを原則とし、特別な事情がある場合には、人口を基本としながら地域間の均衡を考慮することが認められている。
<ちょい一言>
議員定数と選挙区は、総合的・多角的視点から考える必要がある。
だだし、少なくとも選挙の公平性を考慮するのは議論の大前提である。
つまり、できるだけ一票の格差と逆転現象を減らすのが原則だ。
定数については、もちろん少なければ少ないほど良いという単純な問題ではない。しかしながら、「他の県と比べて」という議論はまったく意味がない。過去のように法律で定数の目安が決められていた時と違い、今は自由に自治体の状況に合わせて決めるべきものだ。「他の県と比べて」でなく、こういう理由で増員が必要だという説明が必要だ。
私達の会派は、少なくとも現在の93人で十分に議論ができているし、現員(選挙後に辞職した人などがいて、減少した今の議員数)の85人でも実際に運営できていることから、定数を増やす必要はないと考えている。
今後、12月定例会まで同協議会で検討し、決定する予定である。県民が求める定数、選挙区となるよう議論の行方を見ていく。
