久喜市の合併についての考えと経過 

 

久喜市の合併についての考えと経過
 昨日の久喜市議会において、久喜市長の田中けんじ氏は、鷲宮町、菖蒲町、白岡町を中心に合併を進めていく考えがあることを改めて発表した。

田中市長は市議会一般質問に答える形でこれまでの経過については、県から示された合併枠の3市6町で協議を進めていた所、合併について各市町に温度差があることから、久喜市の他に鷲宮町、菖蒲町、白岡町の3町で協議をすることとし、本年8月10日には、この1市3町において合併を検討し、その上でクリアするべき問題や課題、あり方などについて協議をしたという。

今後の予定については、あくまでも新合併特例法の期限内の合併を目指すことに変わりはないということで、県議会の議決も要することから、本年中には合併の枠について正式に表明し、来年4月を目途に合併協議会の立ち上げ、再来年の平成21年3月には合併協定項目を策定、6月に新市基本計画を示して周知をはかり、意向確認を行なった後、合併調停を行い、各議会で議決をした上で10月頃までに県に申請し、その後に県議会で議決という見通しを示した。

1市3町の合併に向けたスタートが本格的に始動していく。

(ちょい一言)
今回の市長の表明を受けて、久喜市を含めた1市3町の合併を目指した取り組みもスピードを増すだろう。

久喜市は平成16年、当時目指していた鷲宮町と幸手市との合併について、住民投票の結果、合併をしないことを選択した。
今回は、前回の鷲宮町に加え、当初から期待が大きかった菖蒲町に白岡町を加え、場合によっては栗橋町をも加わることを示唆した内容となっている。スケールメリットを考えれば、少しでも大きな道を模索するのは当然だろう。

ただ、合併の進め方には充分な配慮が必要だ。住民に対して懇切丁寧に分かりやすく、誤解や間違いがないように情報を公表し進めることは当然だが、前回の住民投票の結果や経過をきちんと総括し、分析、把握した上で慎重にすすめることが必要だ。
また、住民投票で合併を選択しないこととなった後の市政の方向性や社会の流れについての分析も行なった上でなければ、理論的に合併を進めることは難しくなるだろう。

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