県内初! 市議会に託児室を用意 

 

県内初! 市議会に託児室を用意
 昨日開催した、久喜市議会9月定例議会から久喜市議会基本条例にもとづいて、久喜市議会に託児室を設けられることとなった。

久喜市議会は、これまで議会の活性化に取り組んでいるが、6月議会で議員1人を除く賛成多数で可決した「久喜市議会基本条例」の第23条にもとづいて、開かれた議会の一環として託児室を用意する。

運用は、「久喜市議会託児室利用要綱」によって行われるが、概要は下記の通り。

・ 託児室は、申し込み制によって市役所5階第一委員会室などを使用する。
・ 託児室は、議会本会議、各委員会、代表者会議、全員協議会などの傍聴が可能な議会の会議を開催している時に利用できる。
・ 定員は20名で、原則的には、利用したい日の7日前の午後5時15分までに久喜市議会事務局に電話か直接、申請することが必要。(7日前でなくても、状況を見て利用可能)
・ 託児室は、あくまで託児のための”場所貸し”なので、保育者(実際に子どもを見ている方)は申請者が用意しなければならない。

議会が場所貸しとはいえ、託児室を用意する例はめずらしい。

また、この日可決された久喜市議会会議規則の改正により、今議会から市長などの反問(質問・質疑に対する逆質問・質疑)ができるようにもなった。
市長などは、議員による一般質問などへの論点を明確にする為の反問ができ、議案を提出した市長や議員への議員からの質疑に対しても反問ができるようになった。
本会議の審議や委員会の審査時において議長、委員長の発言許可を得て行われる。
これにより、これまで地方議会が一般的に批判されていた議員の”言いっぱなし”も少なくなり、審議や審査の際の議論が深まるものと期待される。

(ちょい一言)

久喜市議会の活性化の一環として、託児室の設置と反問権の付与の運用が開始された。
両制度ともに県内で採用する議会はまだ少ないが、特に託児室の設置は、場所貸しということから保育士などの準備など課題はあるが、全国でもまだ取組みはごく限られ、議会関係者などから注目があつまっている。私の調べでは長野県松本市議会、栃木県日光市議会、愛知県仮や市議会くらいだ。
また、後者の反問制度も全国的に広がりつつあるが、市長だけに限らず議員提出議案においても、議員からの質疑に提案者である議員が反問する制度はめずらしく今後の注目を集めそうだ。
大いに両制度を活用して頂き、議会の意義を実現したい。

Top