菖蒲町小林の県管理一級河川「野通川」の経緯とその後 

(写真:「一級河川野通川」の堤防に重油がしみ込み堤防工事が終了した部分)

 

(写真:「一級河川野通川」の堤防に重油がしみ込み堤防工事が終了した部分)

 

(写真:「一級河川野通川」の堤防に重油がしみ込み堤防工事が終了した部分)

 

(写真:「一級河川野通川」の堤防に重油がしみ込み堤防工事が終了した部分)

 

(写真:「一級河川野通川」の堤防に重油がしみ込み除却している部分(県提供資料))

 

11月19日にHPに掲載した一級河川「野通川」の経緯とその後の経過が判明した。

県によると10月に県が委託した業者による河川敷除草の際、農業生産をする株式会社の重油配管を一部破損させ流れ出た重油が「野通川」への流入が始まった。

流出量が少しずつだったことから、11月18日の住民からの通報まで流入には県・同会社ともに気が付かなかった。

11月18日に通報を受けた後、県の「県土整備部」・「環境部」などが現地を確認・調査を行いすぐにオイルフェンスなどを張り、重油の流入を押さえたがそれでも流入が止まらないことから、さらにコンパネによる囲いなどを複数設けて対策を講じた。

11月20日には重油の下流域への流出が見られなくなり、翌21日には同会社内の重油による汚染土を除却。翌22日から12月3日まで民間営農業者内以外の堤防や河川敷の重油汚染土の全ての除却が終了した。

12月8日には汚染土を除却した後の堤防などの復旧工事も完了した。
現在でも念のためオイルフェンスなどは設置したままだが、今後は状況を見ながら撤去する予定。

重油が流入し汚染土となった堤防で掘削した部分は幅約20m高さ10mになるという。

事故発生当時は毎分あたりの流出量が少なかったことから、すぐに事故には気が付かなかったということだが発見までに約3,200ℓの重油が流出した。

今回の事故は県が発注した工事が原因だが、被害にあった同会社には工事を受注した業者が保険で損害を賠償するという。

県の調査では、今後の農業用水としての取水には影響はないという。また、今後このような事故の再発を防いでいくとしている。

<ちょい一言>
重油流出の発見から対策までは迅速な対応ができていた。
県の分析としては今後の周辺環境や農業への影響はないとしている。しかしながら、同川への流入現場付近にお住まいの方からは重油の異臭による不快感などの訴えもあった。
県は今後もしばらくは継続して付近住民の健康維持などを注視していかなければならない。

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